2016年3月25日金曜日

初心者の手打ちとコーチングでの手打ちは似て非なる事を練習でもって体得せよ!

皆さんご存じの”桑田 泉プロ”・・・
確か2~3日前だったか(最近記憶がよく飛ぶ)のBSのテレビにて普段であればそう、有料で行うはずのいわゆる特番が無料で!しかも3時間ぶっ通しで生徒を前にした講義の模様を録画とは言え、テレビにて放映していたのであります。

今でこそライセンスのA級を取得して押しも押されぬ有名コーチとなったものの、当初の頃は、関係者からのその理論の飛躍ぶりに対しての罵詈雑言が?あまりにも酷く。ほとんど聞くに値せずなんて評価されていた時期も有ったのでした。

確かにテレビでのレクチャーの様子をよく観察していると、その紋切り型の、いわゆる断定的なモノの言い方は、取る人によっては賛否両論あかれるなぁ・・・などと勝手に妄想していたのですが。

最初から最後まで鑑賞し終わって、彼の伝えたい内容が概要だけとはいえ伝わってきたので、この場を借りて自分の解析と交えて整理したいと思って書いたのが本日のお話し。



基本の提言!

泉プロをよくご存じの方ならもうお分かりだと思うのですが、彼の最初の表題として

”ダフれ!ボールを見るな!手打ちしろ!”

常套句ですな・・・

最初の大前提として、我々のようなアベレージゴルファーから体の堅い中高年などを最大のターゲットとしてレクチャーしているのですが←ここ大事!

平均スコア70台出回るベテベテのプレーヤーなどは当然眼中にはないレッスンなのであります。

結局、同氏が表題とする提言を通して何を伝えたいのかと申しますと。ですねぇ・・・

クラブヘッドがインパクトで返ってくる様を意識してスイングしなさい!と言う事を最初に基本として伝えたいのではなかろうか?と感じたのです。

どういうことかと、もう少し詳しく説明すると。

初心者やアベレージの最大にして最強の難敵はと言いますと、それはそう。

「スライス」なのであります。わかっとるチューの!

結局、スライスの主たる要因が、巷にあふれる玉石混合の理論を頭でっかちに仕入れて練習にいそしんだ結果、クラブの振り遅れから生じるスライスが永遠について回るといったジレンマを解消するために、キャッチーなフレーズで覚えてもらうために考え出した言葉だと思うんです。

ダフれ!⇒初心者は止まったボールのやや後方をどつくくらいの感覚でジャストミート出来る!と置き換えているのであります。

ボールを見るな!⇒スイングの連動性が下がるので、ヒッティングをイメージしすぎずスムースに振らせるためにこの言葉をチョイスしたかと。

手打ちしろ!⇒ここが最初の誤解を生むポイント!
初心者はもともと手打ちしかできないのだから、事改めて手打ちしろなんて教えられても、元から自然と出来ているわ!と反論しそうなのでありますが、これはそういう意味ではありません。

ゴルフクラブのヘッドが降り遅れを伴ってインパクトを迎える時に、下半身主導で!や左肩を開かずに!などと気を配っている間にクラブシャフトが水平に寝た状態で降りてきて、そこからグリップエンドが先にボディーを追い越して遅れてクラブヘッドが付いてくる様を改良するために、このセンテンス(どっかで聞いたな・・・)をチョイスしたのだと理解しています。

彼の理論のキモ

泉プロの理論のキモは何かといいますと、スイングプレーンは楕円形?円形の一重丸の中に体の軸があり、そのプレーンをクラブがなぞるように動く際に、クラブヘッド側を「外円」と定義して、一方のグリップ側を「内円」と定義しているのです。

そこで要するに、クラブのヘッド側である「外円が」如何に遅れずにともすればスイングに先行するようなイメージでスマッシュできるかどうかのエッセンスを教える為に「手打ちしろ!」とこう表現しているのです。

当然ですが、皆さんも実験してもらうとすぐわかりますが、「手打ち」を「外円」の動きとして改めて意識すると、自然とクラブシャフトが立って触れるのが感覚として理解できるようになります。

なお一層、それを愚見化するためには、左手で握ったグリップの手首の角度を最初からフィニッシュまで一切変えることなく↑上の動作を反復練習してみてください。

その際に決して「コックを入れる」だとか「スナップを利かせる」や「右手を返す」などと言った余計な手首の動きを一切排除してがっちり固定させるのが条件なのです。

そのスイングを繰り返し反復練習すると、「ゴルフボール」にクラブが届かない失敗が連続するのが分かります。
ですが、それを崩さずに何度も何度も同じ動作でスイングするのです。
そうすると、あら不思議!

ボールを見るな!につながる事がここでようやく理解できると思います。

まぁ、見るな!とはこれ以外にも副次的な要素は内包しているのは言うまでもないのですが、この場ではあえてこの動作だけに限定して言及します。

彼のレッスン曰く

「手打ち」⇒フックの動き
「足の裏」⇒スライスの動き


悲しいかなアマチュアの初心者はこのいずれも不完全なままで、フィニッシュでそっくり返るような決めポーズとなるのが定石なのですが、ここで言う所の「手打ち」⇒球を捕まえに行く動作に連動する動きが出来ずに、「捻転」や「コック」や「トップ」などのホント2の次3の次の動作を中心に意識して練習してしまうので、いつまでたってもうまくならないのであります。

ここまでの、動作の意識はスイングの1丁目1番地的な意味合いが非常に強いために、これらを体現することが出来ると、ここから「飛距離を伸ばしたい!」や「コントロールショットを打ちたい!」などの次のステップへと早道で移行できるのであります。

とまぁ、一気にザクッと書きましたが、折を見てゆっくりと順に解説していくようにしてみます。