2014年10月29日水曜日

ベティナルディのパターに何回裏切られたら気が済むの?わたし・・・

 裏切られたとはずいぶん物騒なタイトルを付けてしまいましたが、2回目です。ベティナルディ―のパターを購入したのは・・・

今回調達した物は、2014年モデル「BB1」です。


ベティナルディ―パターとは

ベティナルディのパターは、キャメロンのそれとは異なり「ブランド力」にかなりの大差を付けられて、今となってはほとんど所有しているプレーヤーを現場で見かける事が無くなりました。
キャメロンパターがそれほど有名になるまでは、それなりに名前の通ったブランドで有ったのですが、US.PGA ツアーでは「マット・クーチャー」が使用している位でしょうか。

もともと、R.J.ベティナルディ―の研磨には定評が有り、往年の時分には、なんと「キャメロン」のパターを削り出して納品していたことが有り、その技術力の高さには当時から定評が有りました。
「初代ニューポート」シリーズのキャメロンブランドのそれは、ベティナルディ―の工場で作製していたのですね。
ベティナルディ―のNBでは「TOUR STOCKシリーズ」で発売されています。

そんなキャメロンもベティナルディ―から供給を受ける事を卒業したら、「タイガーウッズ」等が学生時代に使用するようになり、プロにデビューしても継続して使用して活躍したのはご存じの通りです。
時を前後して、キャメロンがタイトリストとの資本関係に入るとキャメロン人気に火が付いて、日本を除いてグングンキャメロンの商品が流通して行き幅を利かせて行った訳です。が、市場流通の要請に生産が追い付かずやむなく中国での製造を量産品の拠点として、プロ支給品はアメリカ本国で、と二元生産体制を取って現在に至ります。

キャメロンが、下請けでその後独立して行った話には諸説あって、上述したのが一つ。
もう一つは、山形県の「山田パター」を参考にインスパイアを受けてあのキャメロンパターの原型を創造したと言う説も有ったりします。
総理が、オバマ大統領に寄贈した「パター」が実はこれなんですが。
オバマ大統領は左利きなので、寄贈に当たり、「左利き用」を無理を言って特注で製造させた事に、山田パターは閉口したと一時話題になりました。






この様な耳年増的なベースの情報が有ったので、私は「キャメロン」のパターは買いません。
なのでむしろマイナーとも取れる「ベティナルディ―」や「TPミルズ」などのパターや、最近では温故知新的なモノづくりにトライしている「キングストン」などに注目して物色しているのです。

関連のくだりはこちらを⇒[パターのお話]世界に100本限定品!TPミルズパターご紹介

そんな中に有って、「ベティナルディ―」の唯一嫌いな点が有って、それは何かと申しますと、フェーズ面の「ハニカム」ミーリングが嫌いです。
この工法は、独特な知見に基づいてハニカムを採用しているのですが、私にはその模様が気持ち悪くて受け入れる事が困難です。

しかし、その精度はそれに替えがたい物(個体差が少ない・当たり外れが少ない)が有るので、ブレードタイプの候補として物色の結果購入に至りました。

■BB1
◎ヘッド重量:353g
◎レングス(長さ):34インチ
◎ロフト/ライ角:3°/71°
◎トゥーハング:約30°
◎素材:マイルドカーボンスチール
◎フィニッシュ:サテンシルバー
◎シャフト:オリジナルスチールスティッフ
◎グリップ:ラムキンレギュラーBBブルー(メキシコ製)
◎原産国:アメリカ
◎価格:オープン(実勢:39,800~50,000前後)

パッティングアーク別に考えてみる

 ちなみにトゥーハングですが、シャフトを両手で支えてヘッドがどの程度垂れるかで簡易に判断できます。
今回の様なブレードタイプはトゥーハングが少なめの方がセミアークでストロークし易いので適性だと思います。ブレードタイプでまっすぐ引いてまっすぐ押し出す(直線的)はかなり技術が必要です。
パッティングの技術に関しては、PINGが専門で有ると言う事で、PINGサイトから参考にします。


個人的には、ブレードタイプはこの↑ストロークが一番有っていると考えています。
ですが、テークバックで体感的にドまっすぐストロークしようとするのは自身の癖であり3.5度以上開かないようにパッティングするのは、私にとっては至難の業です。
これは直しようが無いのです。


一方、マレットタイプのヘッドを好む方は、トゥーハングが0(ゼロ)のフェース面が上を向いたままのバランスの方が実際のパッティングストロークはし易いと考えます。視覚的にまっすぐまっすぐと意識しやすいからです。
逆にこのタイプで、セミアーク(緩やかな弧を描く)や完全なアーク(確実に弧を描く)のストロークでのパッティングもかなり生理的に無理が有ります。


このパッティングアークまで来ると、自分には違和感しか感じないので、スコアにならないです。
マレットや、ネオマレット等は、こんなストロークではタマが狙う所へ転がる気がしないのですが。

残念ながら、プレーヤー(アベレージ対象)の大半は、この↑の「ストロングアーク」が多いです。


◆自宅で簡単にパッティングアークを調べる方法!

パター購入前に、自身のストロークが度のタイプに属するのか客観的に良く判断してもらい、その上で購入するパターを狭めて購入に踏み切った方が良いと思います。
独自に、自宅でも自身のストロークタイプが判断できる優れ物が有ります。

「iPINGアプリ」と「iPINGクレードル」です
iPhoneアプリ
iphoneを挿入して、今現在お使いのパターシャフトに(グリップ下)に挟み込みます。
後は、インストールしているアプリで持って、パターマットで3Mが最適(パターマットは2Mモノが多い)を5球ほど転がすと、ストロークタイプを診断してくれる優れモノです。
専用クレードル

関連記述はiPING クレードルをもう少し詳しく

対応機種は、iPhone4S・iPhone5・iPodtouchi など


どちらも、パターマットや人工芝の上で評価しない下さいね。実際のフィールド上での話で、店頭での簡易確認は購入前のあくまでも一つの目安です。



◆ベティナルディ パター BB1を秒速で総評!

いざ実践投入をしてみて

やはりブレードタイプのパターは自分には有っていないようです。
以前から所有しているTPミルズパターが世界で100本の限定品の為、使用比較すると、その精度の違いが顕著です。確かに今回のBB1も良い商品なのですが、TPには遠く及びません。

カーボンスチールにしては、その他のベティナルディ―のパターには無い打感の柔らかさを備えており、今商品はマイルドカーボンスチールにした影響も多分に有るかと考えます。

実際に使用してみて、「おっ!これは!!」などと思わせるストロークなり活躍が唯の1度でもあれば、「もっとコイツで精進してみよか!」なんて次に繋がるのですが、今回は残念ながら全く有りませんでした。
ややもすれば、史上最多のパッティングストロークを更新する所でした。
・距離感合わず
・方向性同じく
・想像通りに打てない
などなど、3パットのオンパレードで久しぶりにパットで「ゴルフがショーも無い」と感じてしまいました。
挙句の果てには、アイアンショットも調子が乱れ、イライラパッティングを引きずって、まともにショットも打つ事が出来なくなりました。
要するに全体的にスイングが暴れスコアのキモであるパットがこの調子なので、「これは駄目だ」と。

何故かを一言で言うと・・・

グリーン上でのパッティングアークを、慣れないセミアークを意識するあまり、アイアンショットもセミアークからストロングアークへ乗り移った様で、これがまともなショットを打つ事が出来ない伝播へと繋がったのです!
これはまずい!完璧にまずい!せっかく作ったスイングがまた崩れる!
大枚はたいて購入した2度目の「ベティナルディ―・パター」でしたが、今回も即断で売却と相成りましたorz

すぐに道具のせいにするのですが、わたし、今回ばかりは長年の同伴競技者もつくづく理解してくれて客観的に見ても、エースパターから「もう2度と気変わりしない!!」と強く決意したのでした・・・