2017年7月29日土曜日

アイアンリシャフト DIY 自分でリシャフトやってみた その②

前回のエントリーでアイアンリシャフトのお話を取り上げますと宣言をして、少し時間が開いていまいましたが、今回はその続きからさっそくお届けします。

で、どこまで話が進んだかと言いますと、そうそう、アイアンヘッドには「スチール用」と「カーボン用」の異なる重さの2種類のヘッドが有って、同じブランドの同じ型番で有ったとしても、ネックを入れ込むホーゼルの径や重量が異なるので、「スチール」から「カーボンへ「カーボン」から「スチール」へと互換性が無いので、その事を考慮に入れた上でリシャフトを考えて行きましょう!
と言う事でした。

もちろん、「ダイナミックゴールド」から「NSPRO」へもしかり。
「NSPRO」から「ダイナミックゴールド」への変更も同様の事です。

ま、ここでは、「カーボンシャフト」は素人が(私も含めて)手を出すと、見事にカーボン繊維を粉砕する結果となりますので。取り扱わないことにします。

「ダイナミックゴールド」から「NSPRO」へスチール同士のリシャフトを題材としてお話を進めたいと考えます。

まず、NSPROとダイナミックゴールド(以下DG)では、そもそもカバーする重量帯が異なります。

■NSPRO
90グラム~110グラムまで
■DG
120グラム~140グラムまで

読者諸兄が好んでやまない「バランス」ですが、一般的にD2~D5までの分布図で分散され、それぞれのメーカーの趣旨に大きく左右されます。

中にはD0やあるいは逆にD9など理解に苦しむバランスの出物が中古ショップなどでは出会うことが有ったり、PINGゴルフなどは意図的に逆グリップ側に重量を寄せて作っている。なんて事もありますので、あくまで一般論としてお話を進めていきますよ。

で、シャフト(棒)の個体重量が90グラムから140グラムとあり、バランスを整えないといけない製造過程で、どうすればその閾値の中に納まるかと言いますと、そうです。
長さで調整するのです。

軽いシャフトは長めに作ってあり、重いのは短く。

そうやってシャフト重量の差異をレングスで調整しているのです。

あと、加えて言うと、みなさんよくご存じの「Sシャフト」「Rシャフト」「SRシャフト」などのいわゆる硬さと言う要素もその中で織り交ぜないといけないので、ゴルフクラブの作成するレシピと言いますか、テンプレはもうほとんど組み合わせが限りがあって決まっていると考えて頂いて結構かと思います。

そうは言うものの、シャフト自体が日本製か海外製かにも左右されるし、チップ側を短くしてしなりを抑えた造りとしているか、パラレルかテーパーか。等の個体差にも左右されるので一口にリシャフトと申しましても、それは奥の深い造作となるのであります。

※パラレル:チップ側が直線状になっている様
※テーパー:同じくチップ側が台形の様に先細りしている様

電動ドリルのビットは直線のパラレルがほとんどなので、テーパーで刺さっていたヘッドにテーパーのシャフトをリシャフトすべく、穴径を揃えようとして、電動ドライバーでパラレルに穴を拡げると、想像通りシャフトがスコスコのガバガバになるのです。

これは、あくまで一例ですが、

シャフトが重たいから軽いシャフトをリシャフトしよう!
とか
シャフトが軽いから重いシャフトへリシャフトしよう!
たったこれだけの動機では、DIYのリシャフトは100%失敗に終わります。

ですから、最初は、最悪廃棄してもOKとするくらいの覚悟で探求心を持って臨んだ方が良いと思います。(個人的に)

しかし、そんな事を言い放つだけでは無責任なので、当ブログでは、楽しくリシャフトDIYが出来る様に、簡単に簡単に書き進めていきたいと考えていますので、もしよかったら参考にしてみて下さい。

これを見てお友達からリシャフト代金と称して作業料を頂けるテクの伝授にはなりませんので、前もって書き記しておきます。
あくまで趣味の範囲で・・・と言うご理解のもとでよろしくお願いします。

つづく